父ちゃんの羽がもげた日
※この話は、ノンフィクションです。
この日の朝、父ちゃんはまだ飛べなくなることを知らなかった。
ー朝ー
朝、ひよこ(3y)がいつも通り起きてきた。もう1羽のひよこ(6m)は「ギャーギャー」と泣いている。母ちゃんがあやしてくれているが、少々様子がおかしい。
「ゴホッ、ゴホッ」
咳が聞こえる。
まさか、嫌な予感が的中した。そう、風邪をひいていた。熱は「38.5度」。
ひよこ(5m)もすごい鼻水が出て、咳をしている。
「38.3度」。
昨晩から、少しだるそうな前兆はあった。
まさか、ダブルで熱が出るなんて。

父ちゃん「・・・詰んだ。」
ひよこ(3y)は、着替えをして、ご飯を食べて、保育園へ無事に行った。
そして、心配や不安な気もちが入り混ざったまま仕事へ。
ー1時間後ー
保育園から職場へ電話。
先生「ぐったりしているので、熱を測ったら、39度あります。お迎えに来てください。」
父ちゃん「はい。すぐ行きます。」
まさかの3人ともダウン。
1番いらない人材がフルHPだった。
何かあった時に、全滅してはいけないと、インフルの予防接種を打っていたのは父ちゃん1人だけだった。
嫌な予感が完全に当たっていた。当てるつもりはなかった。むしろ、当たってほしくなかった。
仕事場に迷惑をかけるが、最低限のやるべきことをやってから退社。
お迎えへ。ほっぺたが真っ赤でぐったりしている。
朝は、走り回ってはしゃいでたのに。
ー帰宅ー
ひよこが泣く。
母ちゃんが「ごめん。」とつぶやく。
その「ごめん。」が胸にズシンとくる。
誰のせいでもない。
抱っこ
ご飯の準備
ひよこ(3y)の病院受診
薬を飲むためのアイスやジュースなどの買い出し
いつの間にかHPは0になっていた。
羽はボロボロでもげていた。
ワンオペの大変さを知った1日だった。
世の中のワンオペしている全ての人は、本当にすごい。
母ちゃんは、ひよこ(5m)を大変な中見てくれていた。
ありがとう。
本当に心からありがとう。
自分の無力さと母ちゃんの偉大さを思い知った。
母ちゃんが完全に倒れていたらと思うと気が遠くなった。
ー夜ー
明日は、少しでも良くなりますようにと祈りながら、夜を過ごす父ちゃんだった。
解熱剤が切れたら大泣きするひよこを抱っこしながら、そう願っていた。

時短家電があったから、まだギリギリ助かりました。
これがなかったらと思うと、多分崩壊してました。

